作業着は毎日着るものですし、できるだけ綺麗にしておきたいですよね。ですが、毎日着るものだからこそ汚れやすく、洗濯しても汚れが落ちづらかったりします。汚れを気にして毎日洗濯しても、シミや黄ばみとして残ってしまったりと洗濯の際に大変な思いをしている人も多いでしょう。
そこで今回は作業着の汚れを綺麗にする洗濯方法、特に泥汚れの落とし方についてご紹介します。
泥汚れってどんな汚れ?
まず、洗濯に大切なのはその汚れに合った洗剤を選ぶことです。汚れに合った洗剤を的確に選ぶには、その汚れがどんな汚れなのかを理解することが重要になってきます。一般的に、泥汚れとは「不溶性の汚れ」に分類されます。
不溶性の汚れとは読んでそのまま、水に溶けにくい汚れのことを指しています。水に溶けにくいということは、ただ普通に洗濯機をぐるぐる回すだけでは汚れはしっかりと落ちないということです。汗や食べかすなど普段の生活で衣類についてしまう汚れは水溶性のため、水に溶けたり洗剤で浮いたりするのですが、泥汚れは真逆の性質ですから普段の洗濯方法では洗浄効果が弱いのです。
ですが、正しい洗濯方法を選んで洗えば作業着の泥汚れも綺麗に落とすことが可能です。
泥汚れを落とす洗濯方法とは?
泥汚れに対し、洗濯機と洗剤のコンボでは洗浄力が弱いです。そういった場合は、洗濯前に下処理をしてあげましょう。手洗いで汚れをある程度取ってあげると、それだけで洗濯時の汚れの落ち方に違いが出てきます。土は小さな砂の集合体とイメージしてみましょう。
衣類の繊維に入り込んだ細かい砂を取り出してしまえば、何だか洗濯機でも綺麗になりそうな気がしてくるのではないでしょうか。そこでオススメなのはホームセンターなどで売っている洗濯ブラシで汚れをかき出す方法です。最近では100円ショップでも販売しています。わざわざ買いに行くのは面倒!という場合は、古くなった歯ブラシでも代用できます。ただし、汚れ部分が大きい場合は歯ブラシはあまりオススメできません。理由は簡単で、歯ブラシだと一度に汚れ部分をこすることができる面積が小さいからです。作業着全体の泥を落としたいのに擦っても擦っても終わらないという事態は避けたいですよね。特に泥汚れの面積が大きい場合は洗濯ブラシを用意しましょう!《関連リンク > 作業服 > ユニフォームタウン》
予洗いで泥汚れを落とす!
まずは泥汚れをある程度乾いた状態にして、軽く叩いたり作業着をパタパタ振ったりして軽く土を落とします。それから洗濯ブラシや歯ブラシで残った土をかき出していきます。衣類はもともと繊維をねじって作られているので、この繊維に入り込んだ汚れを物理的に取り出してしまうイメージです。
これだけでも普通に洗濯するよりも泥汚れが落ちやすくなります。次に、お風呂場などで水に浸しながら洗っていきます。水洗いするだけでなく洗濯用洗剤と洗濯ブラシを使い、汚れを落とします。この状態でも汚れがひどい場合は、しばらくつけ置きをしておきます。
あらかた汚れが落ちたら、洗濯機で普通に洗いましょう。この泥汚れをあらかじめ落とす作業を予洗いといい、これをしてあげるだけで泥汚れを綺麗にすることができます。また、予洗いをすることにより洗濯機のフィルターが砂や土で詰まってしまうことも防げます。
泥汚れに効く洗剤は?
泥汚れを予洗いする際にオススメなのは、洗濯用の固形石けんです。洗濯ブラシに直接固形石けんを塗りつけて使用します。この固形石けんはドラッグストアで簡単に、しかも安価で手に入ります。値段は大体100円程度です。
作業着が定期的に泥だらけになるという場合は一つ購入して損はないかもしれません。洗濯用固形石けんで人気があるのは「ウタマロ 洗濯用石けん」や「ブルースティック」です。ブルースティックは横須賀の店舗でしか販売されていませんが、インターネットで購入することができます。
ウタマロ洗濯用石けんはドラッグストアで購入することが可能です。予洗いが終わった後の洗濯機では、普段使用している洗濯用洗剤で問題ありません。
予洗いをする時に気をつけたいこと
予洗いをする際に気をつけたいのは、洗剤による皮膚への影響です。手洗いをする際に素手で洗剤を使うと、洗剤によって手の皮脂が落ちて乾燥につながります。日頃から手荒れが気になる場合はゴム手袋などをし、直接洗剤に触れないように注意しましょう。
作業着の汚れに特化した作業着用洗剤
ここまでは一般的な洗濯用洗剤での洗濯方法をご紹介しましたが、実は作業着の汚れに特化した洗濯用洗剤というものも存在しています。
作業着用洗剤の中でも「泥汚れ専用」や「油汚れ専用」など一つの汚れに特化したものが販売されていますから、そちらを利用してみるのも手です。
液体の作業着用洗剤はつけ置きに使用したり、直接汚れに原液を塗りこむこともできます。普段着用の洗濯用洗剤よりも洗浄力が強いので、他の洗濯物とは分けて使用することをおすすめします。作業着を普段から他の洗濯物と分けて洗濯しているといった場合には、一つ常備しておくと便利かもしれません。
作業着用洗剤を使う際は、一般の洗濯用洗剤よりも洗浄力が高いので、できるだけ素手で触らないようにすることが肝心です。長時間使用する際はゴム手袋をして作業すると安心です。使用後は水でよく手を洗い、保湿クリームなどで手のお手入れをするのがベストです。
普段の予洗いでは手荒れしないという方も、作業着用洗剤を使用する際は手荒れに気をつけた方が良いでしょう。
泥汚れがひどい場合は分けて洗う
泥汚れがひどい場合に他の洗濯物と一緒に洗ってしまうと、ニオイや汚れが他の洗濯物に移ってしまうことがあります。お気に入りの白いブラウスが泥汚れで黄ばんでしまう…なんて嫌ですよね。そういったことを避けるためにも、汚れがひどい作業着は必ず分けて洗濯するようにしましょう。
洗いすぎも良くない?作業着を長持ちさせるには
衣類は強く擦ったりもみ洗いをしてしまうと、だんだんと生地が傷んだりよれてきてしまいます。毎日使う大事な作業着ですから、できるだけ長持ちさせたいですよね。とはいえ、洗濯を控えるという方法はあまり現実的ではないので、もし可能なら2、3着と作業着を複数枚用意し、交互で着られるようにしましょう。
また、汚れがひどくない場合は普段通りに洗濯し、ひどい場合のみブラシで擦るなど汚れによって洗濯方法を変えます。洗濯のペースを汚れによって調整するなどできるだけ長持ちするように洗濯できると良いですね。